ボイトレを始める前に、必ず毎日やってほしいこと。それが体の柔軟体操です。
まず、わかりやすい例を出します。頭の中で、硬いタイヤのゴムを想像してください。
このゴムは喉の動きを支配する筋肉です。声色、音程、柔らかさを自由自在に変えたい時、このゴムが硬いと、これらを調整することが難しくなってしまいます。
また、この硬いゴムが、背中や胸やお腹の筋肉だった場合、どうなるでしょうか。
十分に息を取り入れることができず、ロングブレスや、音の強弱の表現の幅も狭まってしまいます。
体の筋肉を、歌にフルに活かす為には、柔らかく、しなやかな筋肉が必要なのです。
それでは、早速、歌に使う筋肉のストレッチをやっていきましょう!
歌の幅を広げる首のストレッチ
首の後ろ側のストレッチ
- 腕を頭の後ろに組みます
- 胸を前に突き出しながら、腕の重みで首の後ろ側を伸ばしていきます
- 30秒数えてゆっくり元に戻します
首の横側のストレッチ
- 右手を頭の上を通し、左耳あたりをつかみます
- そのまま腕の重みにまかせて首を右側に倒していきます
- そのまま30秒キープします
- ゆっくり元の状態に戻していきます
- 逆も同様に行ってください
喉のストレッチ
- 親指を喉にかけ、背中を少し丸めながら喉を伸ばしていきます
- そのまま30秒キープします
- ゆっくり元の姿勢に戻していきます
これらの3つのストレッチを3回繰り返します。
歌のストレッチは喉だけじゃない!肩回りのストレッチで歌の幅を広げよう
肩のストレッチ
- 右腕を左側にまっすぐ伸ばし、左手で右手にクロスするように置きます
- そのまま右肩が伸びるのを感じながら30秒キープします
- 逆の肩も同様にストレッチします
肩甲骨のストレッチ
- 両腕を頭の上にもっていきます
- 左腕で右腕の肘を掴みます
- 肩甲骨を動かすことを意識して、右肩周辺を30秒間じっくり伸ばしていきます
- ゆっくり元の姿勢に戻します
- 逆側も同様にストレッチします
肩甲骨のストレッチ2
- 右腕を90度に曲げ、体の前に持ってきます
- 左腕で右ひじを下から支えます
- そのまま肩甲骨の動きを意識しながら、左腕で右腕を頭のてっぺんに持ち上げるイメージで動かしていきます
- 痛気持ちいいところで30秒キープします
- ゆっくり元の姿勢に戻していきます
- 逆の肩甲骨も同様に伸ばしていきます
最後に、両肩に手のひらを乗せて肩甲骨をグルグル回していきます。
これらのストレッチを2回繰り返します。
歌には脇腹のストレッチもかなり大事!
脇腹をリリースするストレッチ
- 頭の上で手のひらを上に向けて組みます
- 腕を伸ばしたまま、脇腹が伸びるのを感じながら右側に体を倒していきます
- そのまま30秒キープします
- ゆっくり元の姿勢に戻していきます
- 逆側も同様に伸ばしていきます
歌に深みが増す!腰のストレッチ
腰ブラブラストレッチ
- 腰を立て、そのまま上半身をゆっくり折り曲げていきます
- 上半身の力を完全に抜いて脱力します
- 骨盤を左右に振って上半身をリラックスさせます
- 1分間上半身をブラブラさせます
上半身全ての力を抜くことを心がけてください。足が硬い人はの裏が伸びるかもしれませんが、自分ができる範囲で行ってください。
これらのストレッチは毎日行っていきましょう。
日々のストレッチが歌が上達する早道です!